そして、金沢の安心と安全を支えていきます
●姉妹都市フランスのナンシー市での加賀鳶披露 2018年12月1日
金沢市第一消防団とは
金沢市の消防団は第一消防団、第二消防団そして第三消防団と3っの消防団からなっています。分団数は全部で49ありますが、そのうち20の分団が金沢市第一消防団に所属しています。そして第一消防団本部はその20の分団をまとめています。金沢市第一消防団をご紹介します。
金沢市第一消防団の管轄地域は、金沢市の中心部および中心部から南部そして東部の山側を管轄しています。分団数は20で、約400人を超える分団員で構成されています。詳細は第一消防団の20分団紹介をご覧ください。火災や水害などの災害に対して、昼夜を問わず出動し、市民の生命と財産を守るボランティアです。日頃は商店主、大工、板金などの加工、サラリーマンなどそれぞれに仕事を持っていますが、いざと言うときには出動します。出動はたえず危険がつきものですので、日頃は訓練することと、団結することを一番大切に活動しています。また、女性団員も第一消防団に8名います。
●金沢市女性消防団員によるハンドベルの演奏 2017年12月21日
●飛び火防御訓練・・・水のカーテン 2017年12月16日
放水銃15台とはしご車2台による、水のカーテンによる飛び火防御訓練です。
●加賀鳶の練習風景
金沢市第一消防団の活動指針は「品位」「チームワーク」と「安全」であります。
まず、「品位」です。第一消防団員として、地域を守るリーダーであると自覚し「品位」「格式」を頑張って守り、自分の欲望になんとか打ち勝っていきたいと思います。特に近年は「飲酒運転撲滅」を大きな目標としています。ぜひとも徹底していきたいと考えています。
2っ目は分団員を同じ志を持った同志として尊重し合い、互いの気持ちを察し「チームワーク」を大切にしたいと思います。火災や水害は、命がけのボランティアになりますので、分団員の連携と団結は大事であります。
3っ目は「安全」です。東日本大震災では253名もの消防団員が殉職されました。まず自分の安全をしっかりと確認して、装備と安全確保を考えてから、消防活動にあたることです。消防活動に際して、消防団員が事故にあい、救急車を呼んで迷惑をかける訳にはいきません。
●日頃の活動写真
通常はそれぞれの自分の仕事をしていますが、出動となるとその仕事をいったん中断して、消防分団員となり活動します。火災や水害、救助、行方不明者捜索など出動は多彩であります。あらゆる場面で、金沢市中央消防署と共に活動し、プロの集団として互いに協力して、迅速に安全に市民の生活を守ることを目指し消防活動をします。
また、中警察署とも連絡をさらに緊密にとりながら、消防と警察の両面から、金沢市民の安全と安心の負託にお応えするように努力しています。
新潟県糸魚川市で木造建築の密集地で大火があったことは昨日のように思います。金沢市には同じように木造住宅の密集地はたくさんあり、また、フェーン現象で乾燥した暖かい強風の吹く日がよくあります。糸魚川市の大火を教訓として、さらに防災体制を見直していきたいと考えています。
20の分団が、中央消防署と協力しながら、また、それぞれの地域の町会の方々と親密な協力関係を持ち、地域の消防意識を高めながら、さらに地域としての消防力を強化していきたいと思います。
また、消防団員の研修にさら成る訓練をしたいと思います。具体的には、初期消火力、飛び火対策、大型化した火災の対策などを重点的に訓練していきたいと思います。
また、緊急自動車の安全走行に十分気を付けていきたいと考えています。特に交差点への赤信号での進入時です。完全な徐行か、一時停止を実施したいと考えています。この交通安全の研修も忘れずにしていきたいと思います。
一方、消防団員の消防年金への加入促進や健康診断への積極的な参加を働きかけ、福利厚生面でもさらに充実を図り、消防団の活性化につなげていきたいと存じます。また、石川県血液センターのご協力のもと、献血奉仕活動にも積極的に協力をしていきたいと存じます。
金沢市消防団の分団員は加賀鳶はしご登り保存会の会員でもあります。石川県の無形文化財に指定されている「加賀鳶はしご登り」の心意気と技を伝承していきたいと考えています。さらに、「金沢子どもはしご登り教室」も運営しています。
金沢市第一消防団では「加賀鳶はしごのぼり」の全分団での練習会を月1回行っています。また、その他に個別の練習会を実施している分団もあります。また、「金沢子どもはしご登り教室」は大体月2回、土曜日の夜に教室を開いています。
2018年12月にはフランスの姉妹都市であるナンシー市で加賀鳶はしごのぼりをご披露してきました。現地の皆様やボランティアの皆様の多大なご協力もあり、大変な喝采を受けることができました。これは加賀鳶の心意気と技の素晴らしさを、ナンシー市の皆様にご理解していただいたものと考えます。加賀鳶の心意気と技は世界に通用するものだと、加賀鳶に対しての自信が強く沸いてきました。
今後さらに、心と技を磨いて、消防、防災に生かしていきたいと考えています。 どうかよろしくお願いいたします。
金沢市第一消防団加賀鳶の心意気 目次
中央署の署員の方には、いつも絶大なるご協力をいただき、厚く感謝しています。